城北線

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城北線安全報告書

1. ごあいさつ

平素は鉄道事業に対してご理解とご支援をいただき感謝申し上げます。

平成28年12月1日には、鉄道運転事故0で、「城北線開業25周年」を迎えることができました。

私たちは、開業以来、「安全で信頼される輸送機関」として、「絶対事故は起こさない」という強い決意のもと、地域交通の担い手として職責を果たして参りました。

経営環境としては、非常に厳しいものがありますが、今後も、鉄道事業の原点である安全・安定輸送を最優先課題として取り組んで参ります。引き続きのご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。

この報告書は、鉄道事業法に基づき、株式会社東海交通事業城北線における輸送の安全確保のための取り組みを紹介するものです。

代表取締役社長 竹中正俊

城北線車両

2. 安全基本方針

平成28年2月に安全管理規程を改正し、安全を確保するための基本的な方針として行動規範を定め、全社員が一丸となって、安全で安定した輸送の提供に向け取り組んでいます。

行動規範を全社員一人ひとりに周知徹底するため、職場に掲示し、定期的に唱和を行うとともに、携帯カードにして、個人に配布し、業務中携帯させています。

行動規範
  1. 安全の確保を最優先とし、一致協力して、輸送の使命を達成することに努める。
  2. 輸送の安全の確保に関する法令及び規程類をよく理解するとともに、これを遵守し、厳正かつ忠実に職務を遂行する。
  3. 常に安全に関する知識や技能の習熟に努める。
  4. 職務の遂行に当たっては、確認の励行と連絡の徹底に努め、疑わしいときは、遺漏なく考えて、最も安全と思われる取扱いを行う。
  5. 事故・災害等が発生したときは、併発事故防止とお客様の救護を最優先に行動し、速やかに安全かつ適切な処置を行う。
  6. 常に輸送の安全に関する状況の把握に努め、情報は、漏れなく迅速かつ正確に伝達し、情報の共有化を図る。
  7. 常に問題意識を持って行動し、業務の見直しが必要な場合は、積極的に対処する。

3. 安全重点実施事項

運転事故防止及び労働災害防止に関する取り組みについては、年度毎に重点実施事項を定めています。28年度は、以下のような重点実施事項を定め、着実に実施することにより、社員一丸となって、運転事故防止、労働災害防止に取り組みました。

平成28年度の重点実施事項
運転事故防止
  1. 規程、マニュアル類の遵守、基本動作の徹底
  2. 運転士・指令員の教育・訓練の充実によるレベルアップ
  3. 重大事故の防止
  4. 車両・設備に係わる事故防止
  5. 設備点検・工事に係わる事故防止
労働災害防止
  1. 安全意識の高揚
  2. 触車事故防止
  3. 交通事故防止
  4. 健康管理

4. 安全管理体制

組織図

役職 役割及び権限
社長 輸送の安全の確保に関する最終的な責任を負う。
鉄道部長(安全統括管理者) 輸送の安全の確保に関する業務を統括管理する。
輸送課長(運転管理者) 安全統括管理者の指揮の下、列車の運行、運転士の資質保持、その他運転に関する事項を管理する。
輸送課担当課長(乗務員指導管理者) 運転管理者の指揮の下、運転士の資質の保持及び向上に関する事項を管理する。
技術(担当)課長 安全統括管理者の指揮の下、施設に関する事項を管理する。
車両(担当)課長 安全統括管理者の指揮の下、車両に関する事項を管理する。
総務部長 輸送の安全の確保に必要な設備投資、要員に関する事項を掌理する。
監査部長 安全管理体制の状況について、内部監査を実施し、改善事項を社長、安全統括管理者に報告する。
鉄道安全推進会議

社長を含めた会社幹部と鉄道部管理者を構成員とした鉄道安全推進会議を定期的(年4回)に開催しています。

事故防止対策、安全対策を更に推進するため、管理部門と現場部門がコミュニケーションを図ることで、事故等の未然防止と安全安定輸送の構築に向けて取り組んでいます。

鉄道安全推進会議

内部監査の実施

運輸安全マネジメントに基づき内部監査を平成28年8月に受監しました。鉄道の使命である安全・安定輸送に関する指導事項はありませんでした。

会社幹部による訓示、現場巡回

社長はじめ会社幹部が安全輸送期間(ゴールデンウィーク、夏季、年末年始)前に社員に訓示を行い、現場を巡回し、安全管理状況を確認し、輸送の安全確保に努めています。

会社幹部による訓示(安全輸送期間)

5. 安全対策の実施状況

車両・設備の維持、更新

安全・安定輸送を鉄道輸送の最重要課題と位置づけ、車両・設備の安全性の維持・向上のため、28年度は総額約4,800万円の安全投資を行いました。

車両の修繕

定期的に各種車両検査を実施し、不具合箇所の修理、老朽部品の交換を実施して、車両故障発生の未然防止、安全性の向上を図っています。

車両の重要部検査

ドクター東海(軌道検測車)運転

年1回、ドクター東海(JR東海所属)運転による軌道・電気検測を実施して、軌道及び信号通信設備の安全の確保に努めています。

ドクター東海による検測

レール取替

定期的にレール検査を行い、不具合箇所はレール取替を行い、線路の安全性を高めています。

レール取替工事

高架構造物の修繕

定期的に高架構造物検査を行い、不具合箇所については優先順位をつけて逐次、修繕を行っています。

高架構造物の修繕工事

中継信号機のLED化

中継信号機4基をLED化し、メンテナンスの省力化、視認性の向上を図りました。
これにより、信号機のLED化が完了しました。

中継信号機のLED化

その他

信号設備の部品の取替、非常用電源の取替、レール温度計の警報システムの新設、沿線電話機の取替、勝川及び尾張星の宮駅照明のLED化等を実施し、安全性の維持・向上に努めました。

教育・訓練

当社では定期的に教育・訓練を実施し、知識・技能と事故防止意欲の維持・向上に取り組んでいます。
JR東海との異常時合同取扱訓練、ポイント故障時の手動扱い訓練、地震発生を想定した地震防災訓練を毎年実施している他、28年度はレール折損時の応急処置訓練を実施し、故障時、異常時の対応に万全を期しています。

レール折損時の応急処置訓練

地震防災訓練(軌道・構造物確認訓練)

地震防災訓練(旅客避難誘導訓練)

JRとの異常時取扱合同訓練

運転士養成

平成28年6月、2名の新しい運転士の養成が完了しました。

今後も運転士の養成、資質の向上に努め、事故防止と安全輸送の確保に取り組んで参ります。

見習い中の運転士

6. 平成28年度 事故等の発生状況

平成28年度は社員の安全に対する意識の醸成に伴い鉄道運転事故、インシデントともにゼロを達成することができました。輸送障害が3件発生いたしました。

(1) 鉄道運転事故

発生はありませんでした。

(2) 輸送障害

○部内原因1件(保安装置故障)

信号機故障(発生日時 平成29年2月6日 5時55分)

概況:JR東海の枇杷島駅構内稲沢線上り第2場内信号機故障(滅灯)により、始発列車から運転を見合わせた。6時35分、下り本線のみを使用して運転再開、7時43分に信号機が復旧し、9時41分所定運転に復した。これにより、2本の列車が運休、10本の列車に30分~14分の遅延が発生した。

○災害2件(地震・台風・降雨などの自然災害)

降雨(発生日時 平成28年8月2日 17時30分)

概況:夕刻からの雷雨のため、232H、131Hは、あいついで落雷の影響と見られる非常ブレーキの動作により、停車。異常のないことを確認後、運転再開した。また、17時48分、枇杷島駅構内設置の雨量計が規制値に達し、雨が弱まり、線路に異常がないことが確認されるまで、5時間27分間にわたって運転を見合わせた。これにより、14本の列車が運休、7本の列車に235分~5分の遅延が発生した。

降雨(発生日時 平成28年9月20日 17時08分)

概況:台風接近の影響による大雨により、枇杷島駅構内設置の雨量計が規制値に達し、雨が弱まり、線路に異常がないことが確認されるまで、3時間39分間にわたって運転を見合わせた。これにより、14本の列車が運休、7本の列車に227分~1分の遅延が発生した。

インシデント(事故の兆候)

発生はありませんでした。

7.「お客さま」との連携

安全で信頼される鉄道をつくるため、皆さまからお寄せいただいた情報は、直ちに状況を確認し、状況に応じて社員指導や必要な安全対策の検討を行っていきます。

「鉄道テロ」対策

持ち主の分からない不審物を発見した場合は、お近くの乗務員または係員にお知らせいただくよう車内ポスター等で啓発活動を進め、お客さまのご協力を呼びかけております。

お客様へのお願い

8. 連絡先

安全報告書へのご感想、当社の安全への取組みに対するご意見をお寄せ下さい。

連絡先

TEL 052-504-3002 FAX 052-504-3006
(月~金 9:00~17:00)

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